専修大学室井ゼミナール、第31期ゼミ長の宮川涼太です。
室井ゼミナールがどのようなゼミであるのかご紹介いたします。
室井ゼミは4年生12名、3年生12名、計24名で活動しております。
このゼミでは室井義雄先生の専門である「現代世界経済、第三世界、日本社会」を
中心として、発展途上国の社会状況、開発経済学を学んでいます。
ゼミで扱うテキストはゼミ生が持ち寄り、決定するシステムであり、
ここからすでに室井ゼミの特徴が表れています。
昨年は前期に『開発経済学』というテキストが選ばれ、
貧困のメカニズムや開発経済学において扱われる現象などを
アジアの事例から読み取り、開発経済の土台作りができたと感じます。
後期は『貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える』を扱い、
様々なモデルから貧困国の医療、教育、政治、経済を
ミクロな視点で学ぶことができたと感じています。
授業形式に関しては、毎回のゼミごとに座長団が組まれ、進行をしていきます。
ゼミで行うことは、担当章のレジュメ、その省の関するパワーポイント、
そして毎回座長が様々でユニークな考えから行う大論点があります。
昨年度のゼミの例をとると、ゼミのスタートをきっちりするために、
座長がゼミ生に対しいきなり「起立!!!」と端を発し
その後レジュメの発表を全員が起立したまま行うことや、
大論点においてロールプレイング形式で先進国、途上国の人間に別れ、
二人一組で結婚を仮定し、家族の不安を取り除いていくということをしました。
このように室井ゼミでは、座長団のプレゼンテーション能力が試されますし、
この室生ゼミに参加していることで身についていく能力も、
プレゼンテーション能力であると、私は考えています。
室井ゼミの良いところは何といってもイベントが充実している部分です。
年度に2回、9月と2月にゼミ合宿を行います。夏合宿では進級・卒業論文の中間発表、
ディベート大会、お国自慢大会、スポーツ大会を行います。
ディベートにおいてはグループごとに考えを絞り出し、本気でぶつかり合います。
冬合宿では卒業論文発表、4年生を送る会を行い、
2年生の出し物が毎年の恒例行事となっており、
先生を含む全員が涙あり笑いありの三日間を過ごします。
他にはボウリング大会、ゼミライブ、文化祭でのFair Trade出店があります。
Fair
Trade出店は発展途上国に関することを学ぶ室井ゼミならではのものであり、
学校内でも、一般のお客様からも人気があります。
ゼミライブ、Fair Trade出店などイベントに関しましては、
ホームページ内の写真をぜひご覧になってください。
多種多様なゼミ活動を通していろいろな出会いや発見があり、
その中で深い絆が生まれるのではないか、
そして価値観は異なるが面白く、自分にはないものを持っている、
自分では経験したことのない経験をそれぞれが持っている、
そんな様々な出会いがあるのが室井ゼミです。
それを強く感じさせるのは、ゼミ生の多くが海外渡航を経験、
熱望している人が多いことです。
様々な経験を海外でするひとが多く、
それを室井ゼミでは海外渡航者報告という形で共有しています。
長期休暇を利用した語学留学、一年間休学し海外へ留学、
海外への
スタディーツアーなど様々です。
それらの情報を共有することで、一人ひとりの世界がより広がり、
もっと世界を広げようと考える生徒が少なくありません。
私も2015年の夏に、スタディーツアーを通してタンザニアに行きました。
自分一人で行く海外は初めてでしたが、
そこでしか味わえない大きな感動を得ることができました。
一度でも、どんな形でも海外に行くことで、
自分の視野をより広く、そして自分を大きな存在にしてくれると私は考えます。
最後になりますが、わたくしはゼミ長として
室井ゼミに何が残せるのか、とても不安があります。
その理由として、わたくしの代・第31期生が、最後の室井ゼミ生ということもあり、
大きなプレッシャーを感じております。
しかし周りにはサポートしてくださる先輩方、同期のメンバー、
卒業生の方々、そして室井先生がいてくださるので、
周りの方々に手を貸していただきながら、努力していきます。
室井先生の「書を持ち、海外へ。」という言葉を胸に、
今までになかったような新たなゼミを、これから築いていきたいと思います。
以上でゼミ長挨拶に代えさせていただきます。
第31期ゼミ長 宮川 涼太
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