オーストラリア春期留学プログラム報告

W19 多田 有沙

<期間> 2008年2月9日〜3月22日(6週間)
<研修校> ウーロンゴン大学オーストラリア
<費用> 44万円+平日昼食代+お小遣い
<為替レート> A$1=約94円
物価> 水750mlA$3 コーラ:A$2 昼食代::A$5〜7

○生活○

ウーロンゴンという人口約22万人の美しいビーチがたくさんある街にホーム
ステイした。シドニーからは約1時間半かかり、オーストラリアで第8番目の都
市に数えられている。

私がホームステイした家は、弁護士の女性一人暮らしだった。彼女は、毎日朝
6時に家を出て、夜7時過ぎに帰宅をするというとてもハードな生活を送ってい
たが、私との会話の時間も作ってくれて、とても素敵な女性だった。オーストラ
リアは今深刻な水不足であり、シャワーは1日1回5分までと決まっていた。

 学校まではバスで30分ほどで、毎日ビーチの前を通りながら通っていた。交
通の便はあまり良くなく、学校から家までのバスは
1時間に1本だった。同じバ
スを使う中国人と仲良くなり日中関係について話せたのが印象的だった。

○授業○

 私のクラスには、日本人、サウジアラビア人、イタリア人、タイ人、ベトナム
人がいた。クラスメイトとは毎日顔を会わせるので、すぐに仲良くなり冗談も言
える仲になった。日本の英語教育はライティングが中心だが、他の国ではスピー
キングが中心で、授業もスピーキング中心に行われた。ライティングの授業は易
しかったが、スピーキングの授業は上手く話せず苦労した。

 コミュニケーションをとるには書けても話せないと意味がないと実感した。そ
して日本の英語教育について疑問を持った。

○休日○

休日は一緒に行った専大のみんなや同じく春季留学に来ていた上智、独協のみ
んなと過ごした。海は本当に綺麗で日本の海とは色も雰囲気も違っていた。動物
園には日本で見たことがない動物がたくさんいた。コアラは思った以上に小さく
てとても可愛かった。日本の動物園と違って放し飼いの動物たちがたくさんいた。

 世界遺産のブルーマウンテンはすごい迫力で、自然の力に驚いた。シドニーに
は3回も行くことができ、有名なオペラハウスやハーバーブリッジ、チャイナタ
ウンなど見ることができた。シドニーは、人口約400万人を数えるオーストラ
リア随一の都市だが、自然が多く日本の大都市のように人口が密集している感じ
はまったくしなかった。

○エコ・ボランティア○

最後の1週間は、エコ・ボランティアに参加した。私が春季留学プログラムで
オーストラリアを選んだ理由の一つはこのエコ・ボランティアに興味があったか
らだ。

朝から夕方までひたすら穴を掘り、木を植える作業は思った以上に辛かった。
その作業をしながら、環境を壊すのは簡単なことだけれど、それを再生するには
大変な努力が必要なのだなと思った。

私のチームは日本人4人、イギリス人2人、オーストラリア人1人の計7人で、
キャンプ生活をしながら食事も自分たちで作った。夜は満天の星空の下、将来の
ことなどを語り合いとても有意義な時間を過ごせた。

○感想○

今回春季留学プログラムに参加できて本当によかったと思う。正直オーストラ
リアに行く前は、自分の気持ちがこんなにも変わるとは思ってもいなかった。見
たこともなかったオーストラリアの広い大地に身を置いていると、今まで狭い世
界で生きていたのだなと強く感じた。そして今まで考えもしなかったことが頭に
浮かんできて、自分でも驚いた。

また、出会いの素晴らしさを強く感じた留学でもあった。日本に帰ってきた今、
とても自由な気持ちがする。この留学を生かすのも生かさないのも自分次第。今
の気持ちを忘れないでいようと思う。