フィリピン留学 in Cebu

W18 坂本 龍亮

期間 2008年2月24日〜321日(4週間)
費用 学費155千円(授業料・寮費・食費等含む)航空券9万 小遣い6
為替レート P1(ペソ)≒¥2.5
物価 ・水(1?)P15.50 ・コーラ(350ml)P18・50 
    ・ビール(350ml)P24.50 ・外食(一人当たり)P50〜200

≪留学概要≫

 今回、私はフィリピンのセブ島にあるUniversity of Cebu併設のESLcenter(以下
UC ESL)で4週間の語学研修に参加した。留学生は全部で80人程だが、そのほとん
どは韓国人である。日本人は5〜6人ぐらいだった。

  平日のスケジュールは以下の通りである。1st4th Sessionで構成されており、
そのうち1コマが空き時間となる。

1st Session(8:15am9:55am)

Free

2nd Session(10:15am〜11:15am)

1:1 Lesson

3rd Session(1:30pm〜3:10pm)

1:4 Lesson

4th Session(3:30pm〜5:10pm)

1:1 Lesson

1:1 LessonGrammarConversationの授業に分かれているが、希望を出せば
その要望通りの授業をしてくれる。私は
SpeakingListeningを鍛えたかったため、
ほとんど教科書は使わず、先生との会話中心の授業だった。

 1:4 LessonDiscussionActivityが主だった。
  全体を通して、授業中は先生との雑談が多かったため、授業という感じはしな
く、授業時間は長いが、楽しみながらできたので、まったく苦にならなかった。

  先生達の英語の発音はかなりきれいで聞き易かった。

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  また、私はUC ESLStaffからUCTourism学科で行われている、日本語の授業
の講師ボランティアをしないかと誘われた。授業は月・水・金の週3回、
1st Sessionの時間帯に行われ、生徒は25人程+先生が1人と特別講師として私1人
だった。

  授業の内容は先生が作ってきた簡単な例文を、私が正しい発音で読み、文法や
単語の意味を教えたりした。先生を含め、生徒達はひらがなカタカナが読めなく、
全てローマ字で授業は行われていた。先生もほとんど日本語ができないため、説
明は全て英語で行わなければならなかったので、私はかなり大変だった。

  しかし、生徒達は1819歳と私と年齢が近かったため、みんなフレンドリー
に接してくれて、ここで友達がかなりできた。放課後や休日には、一緒にご飯食
べに行ったり、遊びに行ったりした。
  また、土日を利用してスキューバダイビングのライセンス取得をしたり、セブ
島から船で1時間半程の所にあるボホール島に行き、観光をしたりもした。

≪感想≫

 セブ島は観光地として有名だったため、リゾート地のような雰囲気だと想像していたが、実際は全く違った。観光開発されているのは一部だけで、ほとんどの所で地元の人々の生活を感じることができた。そして、凄まじい程の格差を目の当たりにすることとなった。
 裕福な人々が高級車を乗り回している一方で、街の道端にはストリートチルドレンや物乞いが多くいた。また、売春も盛んで、道を歩いていると必ずと言っていいほど、売春を持ちかけてくる人がいた。タクシーに乗っていても、タクシーの運転手が持ちかけてくる。

 セブ島は観光地として有名だったため、リゾート地のような雰囲気だと想像して
いたが、実際は全く違った。観光開発されているのは一部だけで、ほとんどの所で
地元の人々の生活を感じることができた。そして、凄まじい程の格差を目の当たり
にすることとなった。裕福な人々が高級車を乗り回している一方で、街の道端には
ストリートチルドレンや物乞いが多くいた。また、売春も盛んで、道を歩いている
と必ずと言っていいほど、売春を持ちかけてくる人がいた。タクシーに乗っていて
も、タクシーの運転手が持ちかけてくる。

 フィリピンは中堅国であり、街には日本並みの綺麗で大きなショッピングモール
も多々あり、家電なども日本と同じレベルの物がたくさんある。しかし、その一方
で貧困に喘ぐ人も多くいる。また、フィリピンは治安が悪く、ほとんどの店の入り
口には警備員が居て、毎回ボディーチェックを受けた。拳銃所持が合法ということ
もあって、銃の事件が絶えない。私が留学中にも、留学生が銃を突きつけられ金品
を全て奪われるという事件も起きた。1ヶ月フィリピンで生活してみて、フィリピ
ンには多くの課題があると感じた。

 フィリピンでは、共通語として英語が通じるが、タガロク語やビサヤ語というよ
うに地方によって言葉は違うが、フィリピンの言語も存在する。フィリピン人同士
では英語はほとんど使わず、こちらのタガロクやビサヤで話す。ところで、なぜ
フィリピン人は英語が話せるのだろうか。確かに人によって英語の能力に差はある
が、ほとんどの人が英語を話せる。大学生になるとみんなネイティブと変わらない
ぐらい話せる。どうして英語を話せるのか聞いたところ、学校で習ったからだとい
う。フィリピンでは小学校から英語教育が始まり、大学の授業は全部英語で行われ
る。日本人も学校で英語を習ってきたが、なぜこんなにも話せないのだろう。この
疑問は、フィリピンから私への宿題となった。

 ところで肝心の英語力のことだが、留学前には多くの人に1ヶ月では何も変わら
ないと言われていたが、私は変わったと思う。確かに、うまく話せるようにはなっ
てはいないが、英語で多少はコミュニケーションが取れるようになったし、何より
も英語に対する恐怖心が無くなった。それは、私の英語でも自分の意志を相手に伝
えることができるんだと、知ったことが、私に少しの自信を与えてくれたのだ。何
をするのも英語を使わなくてはいけないという環境に飛び込み、下手な英語を使っ
て、何とか相手に伝えようと必死にもがいた1ヶ月であった。

 私は、この1ヶ月フィリピンでさまざまな経験をし、たくさんのことを考えさせ
られた。そして、自分自身をまた一つ成長させてくれた。いろいろあったが、フィ
リピンという国が大好きになった。結果、私はこの留学は成功だったと思う。