室井ゼミナール論文集:第41号


 はしがき

本論文集は、室井ゼミナール第21期生の卒業論文集である。第21期生もまた、多彩なメンバーが揃っている。第20期のゼミ長を務めた藤巻伸悟君は、米国のUniversity of Denverに留学後、カナダでのインターンシップを終えて帰国し、第20期生と一緒に卒業することになった。

21期生は、ゼミ長の菊池雄一朗君、副ゼミ長の鈴木将君と小池裕佳さんを中心によく纏まった世代であった。通常のゼミ活動や春・夏の合宿研究会のほか、鳳祭での「Fair Trade」出店、ゼミライブ、ボーリング大会、バレーボール大会、東京湾屋形船納涼会、5月のBBQ大会など、盛り沢山の諸行事をリードしてくれた。海外留学・語学研修、海外NGO活動、演劇・音楽活動などの個人活動も多方面に及んでいるが、その一端はゼミHPに垣間見ることができよう。

本論文集に収めた15名の卒業論文のテーマは、「河井継之助の系譜―魂を燃やし、経世済民を願ったその心」「江戸時代に学ぶ教育」「戦友よ、靖国神社で逢おう―吾以って、国を靖んずるなり―」「貧の盗みに恋の詩」「演劇について」「日本の未来を担う教育―教育バウチャーから見る―」「RIZE !!―ゲットーに射した光―」「人種差別とHIPHOP」「紛争ダイヤモンド―ダイヤモンドに封じ込められた命の叫び―」「グローバリゼーションの深化と多国籍企業の海外展開」「銃社会アメリカ」「エコライフ―二三人がかりでやっと蛍光灯一本―」「貧困 in JAPAN」「日本人と宗教」「フェアトレードは本当に『フェア』なのか」である。

この世代もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解し、それぞれ力作であるように思う。

社会に巣立ってからも、理性を持つ自由な個人の連合体=市民社会の一員として、時空を超えた確かな存在として、無限の未来に生きて欲しい。

                   2008年1月5日  室井 義雄

     
                   2008月:「かしや」にて)                 
                  
目次

はしがき(室井 義雄)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
I. 河井継之助―魂を燃やし、経世済民を願ったその心 W16-221 藤巻 伸悟)‥‥‥‥‥‥
II. 江戸時代に学ぶ教育(W16-032 瀧川 愛子)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
III. 靖国神社の英霊達へ―吾以って、国を靖んずるなり―W16-035 塚本 篤史)‥‥
IV. 貧の盗みに恋の詩W16-054 鈴木 将)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
V. 演劇についてW16-070 渡邊 慶人) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VI. 日本の未来を担う教育―教育バウチャーから見る―W16-135 小池 裕佳)‥‥‥
VII. RIZE !!―ゲットーに射した光―(W16-137 土屋 麻衣子)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VIII.
人種差別とHIPHOPW16-139 菊池 雄一朗)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IX. 紛争ダイヤモンド―ダイヤモンドに封じ込められた命の叫び―W16-177 原田 沙弥)
X.
グローバリゼーションの深化と多国籍企業の海外展開(W16-186 佐野 準)‥‥‥‥
XI. 銃社会アメリカW16-191 矢澤 知樹) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
XII. エコライフ―二三人がかりでやっと蛍光灯一本―(W16-192 木下 実菜美)‥‥‥‥
XIII. 貧困 in JAPANW16-199 小山 佳彦)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
XIV. 日本人と宗教(W16-200 尾崎 弘之)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
XV. フェアトレードは本当に『フェア』なのか(W16-206 板倉 沙織)‥‥‥‥‥‥
XVI
24期生:室井ゼミナール応募の動機と私のやりたいこと‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
   W19-001 本間 理仁・W19-002 飯島 美香・W19-028 鈴木 香織・W19-102 藤田 壮・
   W19-103 中川 真里奈・W19-117 石森 仰・W19-125 青木 忠義・W19-155 近江 浩・
    W19-182 多田 有沙・W19-183 保坂 雄太・W19-190  加藤 理奈・W19-198 木村 敬宏