<グアテマラ JICA 研修生の来日プレゼンテーションに参加して>

■グアテマラの人から実際に話を聞ける機会なんて、めったにないことだろう。本当に貴重な体験
だった。それに加え、私は公演の先日のゼミの担当で、グアテマラの二言語・多文化教育プロジェクト
についてやったばかりだったということもあり、かなり興味深いものだった。
 普段の生活ではマヤ語が使われているのにも関わらず、公立学校ではスペイン語が話されている
ことにより、半分もの生徒が進学できていない。問題を解決すべく、アメリカNGOが立ち上がり、グアテ
マラで二言語・多文化教育プロジェクトを行った。
 これが、テキストでやったことだが、このプロジェクトは根本的な問題を解決していないのではないか
と、テキストを読んでいたときは思わなかったが、今回、話を聞いて感じた。それは、根本的な問題が、
マヤ民族の差別によるものだと思ったからだ。スペイン語を話せるようになっても、差別されていること
は変わりないだろう。500年に亙り、マヤ民族は差別され、また政府により集落を焼き尽くされ、
今なお難民となっていることなど、テキストを読んでいただけでは知りえなかったことを、知ることが
できた。そして、人権、アイデンティティーの確立を求め活動していることも知った。
 公演会の後のレセプッションで、少しお話をする機会があった。日本の印象は?と聞くと、「きれい」
だといってくださった。顔がどことなく日本と似ていたが、親近感がわいたのは、お互いさまだっ
た(3年・茜雲)。

私は、講演のみを聴きましたが、貴重な体験になりました。孤崎先生が「今、君達がこのセミ
ナーに参加しているだけで、既に国際協力の最前線に立っている。」と仰っていましたが、まさ
にその通りのセミナーでした。研修生と聞いて、私は自分と同年代くらいの人を想像していまし
た。しかし実際は、私の親と歳が同じ位だったので、大変驚きました。しかも、その方々が皆グ
アテマラの発展に携わっているというのには、大変考えさせられました。こんな方々が遠方の日
本を訪れて、色々なことを学び、吸収しようという姿勢は、私も見習わなければなりません。

 講演では、研修生の代表の方々が、グアテマラの激しい内戦の様子、和平協定の細かな内容、
復興の現状と課題等について話して下さいました。この中で、興味に思ったことは、原住民や女
性への迫害と差別です。この解決がない限り、グアテマラの復興・発展はないだろうと思いまし
た(2年・準々)。