はしがき
本論文集は、室井ゼミナール第31期生の卒業論文集である。第31期生も多彩なメンバーが揃っており、ゼミ長の宮川涼太君、副ゼミ長の田畑美智子さん及び江口耕平君を中心に、よくまとまっている世代である。2017年度は、第30期生の知念繁秋君が英国長期留学から帰国し、合計13名になった。
本論文集に収めた13名の卒業論文のテーマは、「イギリス階級制度―階級社会に生きる紳士たち―」「日本における外国人労働者について」「他喜力がもたらす幸運と成功」「大事なのは外見それとも内面?」「インバウンド―日本人と訪日外国人の共存―」「睡眠の重要性―質の良い睡眠は毎日を変える―」「大麻解禁の是非」「クールジャパン」「観光と宗教―長崎の教会群を世界遺産へ―」「寿司文化の飛躍―日本の寿司と海外のSUSHI―」「変化を遂げる演劇―取り残された日本演劇―」「私の宝物―学生時代の海外経験―」及び「行動経済学の可能性―幸福論との接点―」である。
この世代もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解し、それぞれ力作であるように思う。
なお、2018年3月末日をもって、37年間務めた専修大学を退職するので、この第63号が最後のゼミナール論文集になる。1985年卒業の第1期生からこの第31期生まで、総勢337名の卒業生を送り出してきた。長年付き合ってくれたことに対して、皆さんにお礼を述べたいと思う。
2017年9月16日 専修大学創立記念日にて 室井 義雄
(2017年9月:専修大学生田校舎9号館 95Hゼミ教室にて)
目次
はしがき(室井 義雄) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ i
I. イギリス階級制度―階級社会に生きる紳士たち― (W25-090 知念繁秋) ‥‥‥ 1
II. 日本における外国人労働者について(W26-020
江口 耕平) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 21
III. 他喜力がもたらす幸運と成功(W26-021 比嘉 拓海) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 39
IV. 大事なのは外見それとも内面?(W26-024 田中梨央) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 63
V. インバウンド―日本人と訪日外国人の共存― (W26-042
眞壁里帆) ‥‥‥‥‥ 83
VI. 睡眠の重要性―質の良い睡眠は毎日を変える―(W26-068
澤木香里)‥‥‥‥ 105
VII. 大麻解禁の是非(W26-076 園原広大)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 121
VIII.クールジャパン(W26-084 田畑美智子)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 151
IX. 観光と宗教―長崎の教会群を世界遺産へ―(W26-099 花田真実) ‥‥‥‥‥‥ 167
X. 寿司文化の飛躍―日本の寿司と海外のSUSHI―(W26-114 渡邉佑季)‥‥‥‥‥ 189
XI. 変化を遂げる演劇―取り残された日本演劇― (W26-116 大鹿礼生) ‥‥‥‥‥ 207
XII. 私の宝物―学生時代の海外経験― (W26-144 告宮成郁)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 233
XIII. 行動経済学の可能性―幸福論との接点― (W26-225 宮川涼太)‥‥‥‥‥‥‥ 261
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