室井ゼミナール論文集:第44号

はしがき

本論文集は、室井ゼミナール第22期生の卒業論文集である。第22期生のうち、松島健介君は、米国のJefferson Collegeに長期留学、野岳祥吾君は北海道のNGOに長期留学して、卒業は来年度になる。また、波田野さんは、4年次の後期に中期韓国に留学している。

22期生は、ゼミ長の谷村研人君、副ゼミ長の横山嵩君と古谷麻里香さんを中心として、ユニークな世代であった。通常のゼミ活動や春・夏の合宿研究会のほか、鳳祭での「Fair Trade」出店、ゼミライブ、ボーリング大会、バレーボール大会、スニボ・ソリ大会、東京湾屋形船納涼会、5月のBBQ大会など、盛り沢山の諸行事をリードしてくれた。海外留学・語学研修、海外NGO活動、海外旅行などの個人活動も多方面に及んでいるが、その一端はゼミHPに垣間見ることができよう。

本論文集に収めた9名の卒業文のテーマは、「ドイツ国際平和村母国に帰る日を夢みて」「アフリカンハンティング―なぜ人は動物を狩るのか―」「ドバイ首長国―経済発展からみえる光と影―」「学校教育における開発教育―地球市民として生きていくために―」「東洋の夜明け―東アジア経済共同体設立は可能か―」「排出権ビジネス―CO2が金になる―」「La Bella Tavola楽しい食」「日本の中のカルカッタ―日本三大寄せ場―」「TABACCO―嗜好品がもたらしたもの―」である。

この世代もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解し、それぞれ力作であるように思う。

社会に巣立ってからも、理性を持つ自由な個人の連合体=市民社会の一員として、時空を超えた確かな存在として、無限の未来に生きて欲しい。

なお、本論文集には、第25期生12名の「室井ゼミ応募の動機と私のやりたいこと」も合わせて掲載した。初心を忘れずに、これからのゼミ活動で大きく羽ばたいて欲しい。

                   2009年1月13日   室井 義雄

     
                (2009年2月:卒論合宿「かしや」にて)
                         

  目次

はしがき(室井義雄)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

I. ドイツ国際平和村母国に帰る日を夢みて―(W17-067  波田野 真衣)‥‥‥‥‥‥‥‥‥

II. アフリカンハンティング―なぜ人は動物を狩るのか―W17-103  谷村研人)‥‥‥‥‥‥‥‥

III. ドバイ首長国―経済発展からみえる光と影―(W17-109   古谷麻里香)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

IV. 学校教育における開発教育―地球市民として生きていくために―(W17-112   樋口絢子)‥‥

V. 東洋の夜明け―東アジア経済共同体設立は可能か―W17-138   横山嵩)‥‥‥‥‥‥‥‥

VI. 排出権ビジネス―CO2が金になる―(W17-170   古農幸江)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

VII. La Bella Tavola楽しい食W17-181  大場彩香)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

VIII. 日本の中のカルカッタ―日本三大寄せ場―(W17-198  皆川美帆)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

IX. TABACCO―嗜好品がもたらしたもの―(W17-214  大塚一史)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

X. 室井ゼミ応募の動機と私のやりたいこと‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
    W20-012 林鍾愛・W20-075 田中 里佳・W20-088 菅野 絵理・W20-099 鈴木 洋平・
    W20-106 田渕愛子・W20-128 内海 慎・W20-181 小室 絵梨・W20-185 徳満 翔平・
    W20-211 灘脇裕一・W20-213 田中 美穂・W20-219 岩下 朋樹・W20-224 加藤




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