〜少年犯罪をなくすために・・・社会の諸問題から〜
●少年犯罪が起こる背景には、次のような点が挙げられる
・ゲーム・携帯電話・インターネットの普及
・メディア・情報の氾濫=環境の変化
・地域内関係の希薄化
・人間関係の希薄化
これらは、どのように少年犯罪に繋がるのか。
<携帯電話やインターネットの普及、メディア・情報の氾濫>
1.パーソナル・コミュニケーションの欠如
匿名のメディアや顔の見えない相手とのコミュニケーションが拡大
2.主体性なき接触
溢れる情報の必要・不要を見分ける判断力は乏しく、情報に流されてしまっている
3.ゲームと現実の区別がつかない
ゲームはリセットが何度でもきく
ゲームと現実の違いに衝突しキレやすい子供の増加
4.協調性の欠如
↓相互に助長
↓
<人間関係・地域内関係の希薄化>
1.個人の価値の尊重
多種多様な価値観が認められ、一人の時間が増加
2.最低限の社会性やしつけ,自律心の欠如
子育てをする親が地域との関係が薄いため、相談やアドバイスを受ける機会が減り、どう子供と接してよいかわからない
3.大人の規範の低下
大人と子供の境界線がなくなってきている
4.物の豊かさによるコミュニケーション能力と機会の減少
自己中心的な人間関係しか築けない
自分と異なる相手を受け入れる事ができない
<その他>
1.少子化 2.遊び場の減少 3.受験戦争
●これらの要素が原因となって、少年犯罪が起こり、なおかつ凶悪化している。よって、社会環境を是正することが一番
優先的に行われるべきだと考える。
●では少年犯罪をなくすためには、どのような取り組みをしたらよいのか。
解決方法=事例=
<日本各地>
・日本少年補導委員会
少年警察ボランティア間の情報交換、警察、PTA、学校といった関係機関との連携・協力体制づくりや各地域ごとに
「少年非行の現状と問題点」のディスカッションを定期的に行っている。
・mainichi INTERACTIVE 教育
兵庫県が98年度に全国で初めて、地域と子供の結びつきを深める制度を導入した。
・ココロねっこ運動
子供たちの心の根っこを育てるために、大人のあり方を見直し、みんなで子供を育てる長崎県の県民運動。家庭・
学校・地域社会で展開されていた少年健全育成や環境浄化の取り組みもこの運動の一環としている。
・東京都のPTA・自治体がすすめる取り組み
ノーテレビデー;月に1日テレビ・ビデオ・ゲームなどを一切見ない日
<海外>
・イギリス
少年犯罪対策の一つとして、修復的司法が導入されている。修復的司法とは、被害者が加害者と直接に話し合い、
国家に替わってコミュニティが主導する方法のことである。
(文責:3年・小西
美穂)
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