室井ゼミナール論文集:第31号


  はしがき

  本論文集は、室井ゼミナール第18期生の3年次の進級論文集である。この学年のメンバーは、ゼミ長を務めた犬飼敏君をはじめとする男子6名と「5人娘」の合計11名である。そのうち、内田将士君が米国のUniversity of Coloradoに長期留学しており、また今現在、「5人娘」は南部アフリカ4カ国への旅行に出かけている。澤井祐太君のアフガニスタンでのNGO活動などを含めて、海外経験が豊かな学年である。
 本論文集に収めた進級論文のテーマは、「カースト制度―不可触民への差別」「世界遺産―過去から未来へ受け継がれるもの」「HAPPINESS―幸福を裏付けるもの」「麻雀―誕生・成立・そして現代」「魂の炎―他・多民族と共に生きる」「ケニアにおける経済発展―訪問を通して考えたこと」「原子爆弾―世界は地獄を見た」「イスラーム世界を見る」「正しい戦争はあるのか―ロジックとしての平和主義」「環境問題―ディープ・エコロジーという考え方」である。
  第18期生もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解し、それぞれ力作であるように思う。

                     2004年11月日11日   室井 義雄
  
                                     
              (2004年春合宿:初波荘にて) 


  目次

はしがき(室井 義雄) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
I. カースト制度―不可触民への差別(W13-015 石田 洋子)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
II. 世界遺産―過去から未来へ受け継がれるもの(W13-026 小西 美穂)‥‥‥‥‥‥‥
III. HAPPINESS―幸福を裏付けるもの(W13-054 久保田 紋子) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IV. 麻雀―誕生・成立・そして現代(W13-072 程田 裕平)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
V. 魂の炎―他・多民族と共に生きる(W13-101 市澤 麻由子)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VI. ケニアにおける経済発展―訪問を通して考えたこと(W13-123 原田 夏子) ‥‥‥‥
VII. 原子爆弾―世界は地獄を見た(W13-147 犬飼 敏) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VIII. イスラーム世界を見る(W13-159 澤井 祐太) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IX. 正しい戦争はあるのか―ロジックとしての平和主義(W13-188 作山 直也) ‥‥‥‥
X. 環境問題―ディープ・エコロジーという考え方(W13-189 加藤 洋樹)‥‥‥‥‥‥‥



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