栄えの「川島記念賞」 学術賞22人、体育賞3人、特別賞1人
高い目的意識を持って 卒業生総代謝辞 大嶺ちひろ 経済学部国際経済学科
本日は盛大な卒業式を催していただき、卒業生を代表しお礼申し上げます。
日本社会は日々変化し、これまでの価値観が形骸化し始め、新たな価値観が生まれつつあります。物質的な豊かさや、競争力のみを追求してきたこれまでとは異なり、生活環境の改善など、実質的な豊かさが注目されるようになりました。
国際社会に目を転じてみても、ニューヨークの世界貿易センタービルにおける同時多発テロ事件、アメリカのアフガニスタンへの報復攻撃、イラク戦争、復興支援のための自衛隊派遣、北朝鮮の拉致問題など、国際社会における日本の役割がますます問われる時代となりました。それらに、問題意識を持って考えることが大切であると、実感させられました。
変化し続ける社会を見据えながら、私達はいろいろと勉強して参りました。ゼミナール活動では、専門分野について幅広い角度から、意見を交わし合い、新たな考えや視点を勉強したことは、知的好奇心を刺激され、有意義な時間でした。
大学は学問の場というだけでなく、人生や社会に対するあり方をじっくり考える場でもありました。なかでも、アメリカのネブラスカ大学リンカーン校へ1年間、留学したことは、良い経験となりました。国際的交流を通し、多様な文化や価値観に出合うなかで、自分の考えを一方的に押し付けるのではなく、相手のことを理解することの大切さに気付かされたことは大きな収穫でした。
私達は、それぞれの道に進みますが、大学で学んださまざまなことを、人生のあらゆる場面で、活かしていくことが大切だと思っております。今後、より社会的に価値のある人材に成長出来るよう、目的意識を高く持って、勉強を続けていきたいと思っております。(要旨)