―サガルマータとシェルパに出会う旅―

W10 志村 千春

                                            

旅の目的
 ・世界一の山、サガルマータ(チョモランマ)を制覇…じゃなくて、拝みたい!
 ・ バックパッカーの3大溜まり場の一つである、カトマンドゥを散歩する


1. 旅の期間と旅費

 期間: 2001年10月21日〜10月31日(10泊11日
 旅費: 総額17万円
      内、飛行機代(現地での国内線、ロイヤルネパール航空&現地国内線スカイライン代
      を含む)→約13万円
。現地生活費→約3万円、その他(保険等)→約1万円


2. ネパール王国について

 首都: カトマンドゥ
 面積: 14万7181平方km
 人口: 2259万人 (‘97)
 民族: バルバテ・ヒンドゥーと呼ばれるインド・ヨーロッパ語系の人々が人口のほぼ半数を占め
      る。そのほか、チベット・ビル
マ 語系の諸民族など30以上の民族が暮らす。
 言語: バルバテ・ヒンドゥーの母語であるネパール語が、公用語として使われている。その
      ほかに各民族に話されている言
語や方言は50以上にのぼるといわれている。
 宗教: 世界で唯一、ヒンドゥー教を国教とするが、ヒンドゥー教徒仏教が混ざり合い、調和を
      保っている。

 政治制度: 王国であるが、他党による民主政治が行われている。
 国民総生産: 4,710US$、一人あたりのGNPは220US$ (1997年)
 通貨: ルピー(Rs)と パイサ(P)。 1ルピーは約1.5円。

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3.旅の日程と出来事

 10/21:移動日・羽田→関空→上海→カトマンドゥ
 10/22:カトマンズ
  ・ 旅行会社の現地子会社社員であるMR.デブと仲良くなる。
  ・ パシュパティナート(仮想場)を見て感動。さすがガンジス川の支流!
 10/23:トレッキング、早速、相方が高山病に…  
    カトマンズ(1,300m) by.Air  ルクラ(2,800m)  パクディン(2,900m)
 10/24:トレッキング、ポーターを雇う。自己過信は禁物。
    パクディン(2,900m)  ジョルサレ(2,800m)
 10/25:トレッキング:空気が薄い!自然の偉大さ、人間のちっぽけさを強く感じた…
    ジョルサレ(2,800m)  ナムチェ(3,440m)
 10/26:トレッキング、念願のサガルマータを拝む!
    ナムチェ(3,440m)  シャンボチェの丘(3,900m)  パクディン(2,900m)
 10/27:トレッキング、下山
    パクディン(2,900m)    ルクラ(2,800m)   翌日カトマンドゥへ(by.Air)
 10/28:ナガルコット、日本でいう<軽井沢>かな?
  ・毎日約8時間、5日間トレッキングしつづけて疲れた体を、リゾート気分で癒す。しかし、
    かかったお金は一日で約¥500!

 10/29:バクタプール:文化の古き良きネパール香り
  ・古都。「帰依者の街」という意味を持つ街。
  ・映画『リトル・ブッタ』の撮影場所として有名。しかし、街に入るのに入場料がかかる…
 10/30:カトマンドゥから日本へ…
  ・お土産を買いながら、ヒッピーの街カトマンドゥを散歩。帰りたくないよ〜…!
 10/31:帰国 

4.感じたこと

 ・「ネパールは笑顔の国」
   ネパール人はいつでもスマイリー。日本人が忘れたような笑顔で、笑いかけてくれる。
 ・「人は、一人では生きていけない。
   しかし、一歩を踏み出すのは、自分でしかない!!」

※高山病
 高山病とは、高度順応を充分にしないで高地に登ったために体に変調をきたし、場合によって
は死に至る一連の症状をいう。病気というよりも酸素欠乏症と考えた方が理解しやすい。低地で
の体力/登山経験には全く関係がなく、誰にでも起こりうるものである

※「トレッキング」とは?
 トレッキングとは、もともとオランダ語であったTrek(旅をする)が、英語に取り入れられた
 のは19世紀の中頃。 冒険 Adventure に近いが、それほどでもないような旅行を言う。
 日本では「山登り」のことをこう言う事が多い。

※MR.デブ(ネパール人)の言葉 :カトマンズにて
  私:「観光客、多いですね?」
 デブ:「お客様は神様です。ネパールという国は資源も少ないので観光収入で稼ぐしかない
    んです…」

  私:「観光客が増えたのはここ数年だと聞きましたが、何か昔と変わりましたか?」
 デブ:「色々なものが入ってきました。例えば、車やバイクの数が増えましたね。」
  私:「…じゃあ、デブさんは現在のネパールと昔のネパール、どちらがよいと思いますか?」
 デブ:「昔の方がよかった…」 (←即座に答えた。しかも強い口調で)

  →彼ら(ネパール人)にとって私たち観光客は、確かに大切な収入源であろうし、観光客が
入ってくることによってもたらされる外国からの品物や価値観に刺激をうけることもあり、新しく
入ってこようとするものを拒否しようとしているようには思えない
が、いざ、現在と外から入って
くるものや人が今よりはるかに少なかった頃との比較で考えると、現在の状況は、手放しで喜
んでもいられない。むしろ様々なものに対する違和感を少しずつ感じ始めている時期なんだな
という印象を受けた。デブ氏も、私に対して「お客様は神様です」等という反面、「排気ガスで空
気が汚くなった」とこぼしたりもしていて、ちょっと複雑な気持ちになった。