2001年・ひと夏のおもひで 〜ヨーロッパ編〜

W12 本田 武彦

                                                                           

★行き先:イギリス、フランス(2泊3日)
★渡航期間:2001年7月30日〜8月29日
★ステイ先:MILTON KEYNES(ロンドン北部)ANDY WAI宅  
★目的:友人と会うため、英語とのふれあい、大英博物館観覧、ブリストル大学を見る、ABBEY ROADでビート
     ルズ、
日本文化を広めるなど
★費用:23万円(航空券11万円・オランダ経由の激安チケット)                            
★メンバー:友達4人(いずれも英語ダメな人々)


 7月31日―初日からどうなってるの!?
 ロンドンヒースロー空港に31日午後4時に到着。予想以上の寒さ。イギリスは、日本でいうと、…言えない。サハリンと同じ緯度高さに位置する。気候は全く違い、むしろ日本と同じ温帯だが、7月の猛暑をぬけてきた私にとっては、とても肌寒く感じた。
 午後7時に知人とロンドン市内の CORCH STATION で待ち合わせをしているため、私たちはまず そこまでのバスチケットを購入した。[No.501 To London]私たちは、定刻よりも15分も前からそのバス停で待った。そして時間は過ぎ、定刻の6時にバスは姿を見せない。「予定通りにバスは来ないのは当たり前だ」とガイドブックに載ってた事を主張する友達2人。私もその考えに、心の中で便乗していた。
 しかし、結論から言うと、バスは来なかった。私たちが待つ15分前に、そのバスは出発してしまったらしい。結局、私たち4人は後から来る[No.777 To London]に事情を説明して乗せてもらい、無事に知人と会うことができた。そんな初日の夜に食べたインドカリーは、いつもより辛かった気がする。

 ●8月1日〜8月7日の事―初恋
 イギリスに着いてから、前半戦は主にロンドンを攻めた。当初の考えでは、2・3日をロンドンの予定と立てていたのだが、一回行った後は、行く度にロンドンに魅了され、ステイ先のミルトンから片道列車で1時間という遠距離にもかかわらず、明日も明後日もと言う感じで行っていた気がする。
 ロンドンでは、主にビックベン、ロンドン塔、バッキンガム宮殿、ウエストミンスター寺院などの市内観光の他に、大英博物館、ナショナルギャラリーを一日かけて行った。
 もちろん、ショッピングも私たちにとって欠かせないアイテム。ロンドン市内から北に歩けるほどの距離にあるカムデンタウンという場所で、よく買い物をした。そこは、土日オンリーの大きなのみの市場のような所で、洋服、アクセサリー、雑貨、レコードなど、若者たちが欲しがるような物が山ほど揃っている。お金をあまり持たない私たちにとって、トイレに入るだけで1ポンド(=185円)する高級百貨店ハロッズや、リージェントストリートにそびえる高級ブランド店は全く縁の無いもので、それに対して、カムデンはとても良心的であった。

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 ●8月12日〜8月14日―ピーターの故郷へ
 この旅も半ばに入り、田舎が恋しくなった私たちは、イギリスの北部にあるウインダミア地方に行く事にした。ここは例のピーターラビットの故郷がある町で、7つの湖とそれを包むかのように山々が建ち並ぶとても落ち着いた所だった。日本でも都会暮らしをしている私にとって、ここはとても新鮮で、時間が止まったように感じ、皆でいるのに一人でいるように感じた。宿泊は、B&Bに2泊して、一人3000円と低コストだった。

 8月15日―BBQな一日
 この日は、いつもお世話になっているホストファミリーの娘さん(フィービー)の1歳の誕生日で、私たちはそのパーティーに出席した。パーティーといっても、日本とかってが違うのは、訪れた人が70人もいたことだ。それを実感したのが、その日の夜のことだった。リビングに下りて見ると、そこには70人前のプレゼントが建ち並んでおり、私たちのあげたひよこシューズが寂しげに影をひそめていた。
 この日、私はBBQの肉を慌てて食べ過ぎたせいかお腹を壊してしまい、自分自身で精一杯だったため、これぐらいしか覚えていない。とりあえず、私はこの後、翌日から始まるフランス行きの準備をしに部屋に帰った。

 8月16日〜8月18日―合言葉はジュテイム
 体調も万全になり、この日から3日間の激安フランス・パリ旅行に私たちは行った。当初フランス旅行の予定は無かったのだが、以前ロンドン観光の際に見つけた広告から、学割で2万3千円往復ユーロスターと宿泊2泊3日のプランがある事を知り、その時に旅行会社に駆け込んで購入したものだった。激安だけあり、かなりの覚悟で行ったものの、これがなかなか快適であり、文句はあまり無かった。文句があっても言えるはずがないが。
 パリは観光一色でまわった。シャンゼリゼ通りを歩いて凱旋門に行き、エッフェル塔、ルーブル美術館、ノートルダム寺院などに行った。言葉の壁から常に受身の状態でまわっていたので、いつも以上に疲れた。イギリスが恋しくなった。ここに来てホームシック!?。何故かしゃべれないくせに、英語しゃべりてーとか言ってました。

 8月18日〜8月28日―やりたい事全部やる
 フランスから帰ってくると、帰国までに両手で数えられる時期に来ていた。ロンドンに来てやり残していた事があった。それは、スーツを着て ABBEY ROAD でビートルズになること。男4人で行ったからには、やらないほかなかった。ここで撮った写真は私の一生の宝物になった。この日はオシャレをした事もあって、その後ミュージカルを見て感動し、その勢いで酒に溺れていた。
 今では、こんな楽しい思いをさせてくれた皆に本当に感謝している。今度はフランス語辞典を持って歩こうと思う。そしてまた行きたいと願いながら、バイトに精をだすのであった。