海外特別研修 〜ポーランド・チェコ・ドイツ・ヘルシンキを巡る ◆期間:2013/08/23〜09/02 【スケジュール】
【感想】 今回は海外特別研修という授業を通じて第二次世界大戦やその戦後処理を研究するためにヨーロッパへ訪れた。一番の研究対象はホロコーストという歴史史上例をみない悲劇の象徴である。戦後、ポーランドやドイツに数え切れない慰霊碑が建設されていった。ベルリン市内のいたるところには道路の石に殺されたユダヤ人の名前が掘られている。さらに収容所には国旗を持ったユダヤ国家である若いイスラエル人や若いドイツ人が同じ場所でお祈りをしている風景を目にした。「今の時代を生きる若者に戦争責任はない。ただし将来それを繰り返さないための責任はある。」これは、アウシュビッツの元収容者であり、博物館館長を務められたスモーレン氏の言葉である。しかし私はこの研究を通して日本にも同じように人体実験を行い、たくさんの人々が殺された731部隊というものが存在することを知った。日本はドイツとは違い、関係者はこの実験について公言してはいけないという掟が存在する。なぜ日本は極秘にしているのか。私はこれから日本とドイツとの戦後処理の違いについて授業で研究していく。今回のツアーは今までの体験の中で一番刺激が強く、印象に残るものであった。高校の頃までに勉強した必ず答えが出る問題とは全く違うもので、考えても答えがでないかもしれないと先生に言われながら勉強していくことが初めての経験であった。これからもゼミで発展途上国を学ぶにあたって、貧困を無くす正確な答えや格差社会を無くす正確な答えがでないかもしれないが、そのような問題にも諦めずに模索していきたいと思った。
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