春期留学プログラム・上海大学

W18 山口 洋一 

 ■研修期間2007225日〜324日(28日間) ■留学先:上海大学

 ■参加学生数:
20名(男子11名、女子9名)

 ■費用:研修費用 159,000

   現地での費用 約35,000円(生活費・お土産代など)

 ■為替レート:1元=約17

 物価水 500ml 17学生食堂 1食 約80円、交通費:地下鉄 50
        バス 35円、タクシー(初乗り)185


 大学と周辺:上海浦東空港からバスで約1時間半のところに位置する。上海駅や
人民広場駅といった上海の中心部に地下鉄で
1015分ほどで行ける。大学内には
留学生専用の校舎もあり、留学生の多さがうかがえた。また広い公園もあり、小
さな中国庭園のようなものもあった。大学周辺にはローソンなどのコンビニが多
数点在していた。治安に関しては、以前よりは改善されたらしいが、スリ、盗難
の類が多いなど、日本と比較すると決して良いといえる状況ではなかった。


 生活:上海大学内にある「楽乎楼」というゲストハウスに1ヶ月間滞在した。授
業は、午前中
8時〜12時に45分×4コマで行われた。2クラスに分かれ、2人の先生
に教えていただいた。授業内容は、基本的に全て中国語で行われ、配布された教科
書に沿って発音、会話練習、文法について勉強していった。午後は自由時間であ
り、それぞれが上海市内を自由に行動することができた。全員で観光地や工場見
学へ行くこともあり、たまに上海大学の学生との会話練習もあり、太極拳講座な
ども行われた。


 フィールドワーク:午後の自由時間を利用して、上海一の観光地・豫園や南京
東路、浦東などに赴いた。豫園や南京東路は週末に行ったこともあって、あまり
の人の多さに驚かされた。特に豫園は観光地であったため、日本人も含めて外国
人が非常に多かった。庭園内に入ると、中国の風情を感じることができて非常に
良かった。浦東では、地上
450mもある金茂ビルへ行き、上海市内を一望できる展
望台へあがった。そこから、上海市がまだ開発途上にいることがうかがえた。

 写真をクリック⇒拡大


 感想:自由時間を利用してどこへ行こうとも、自分から中国語を発していかなけ
れば語学留学の意味がないということを強く思い知らされた。私は何人か行動する
ことが多く、言葉に関して周りの人に助けてもらうことが多かった。また一人で外
出しても、結局誰とも話すことなく帰ってくることもあった。その度に反省し、次
はもっと頑張ろうと思うのだが、そこで一生懸命になれない自分に気付いたりもし
た。
 この留学で何を得たのかと聞かれると、何と返していいのか分からないが、今言
えることは、そういう自分の駄目なところに気づけたというのが、私が留学で得た
ことだと思う。反省点ばかりを挙げているが、いろいろなことを学べたし、経験で
きたので、私にとってこの留学は良い経験となった。この留学での反省や後悔をバ
ネに、夏期留学の北京大学にもぜひ挑戦したいと思う。


 私の考える日中関係の課題:最近、中国の温家宝首相の来日が話題になってお
り、温首相が国会演説で日中関係について述べているのをテレビや新聞で拝見し
た。私は上海で仲良くなった人と日中関係について話す機会があった。そして中国
の人、特に若い人は日本が嫌いではなく、むしろ好きだということを知った。私は
上海に行く前、テレビでの反日デモの様子などを通して、中国に対して少し距離を
おいている部分があった。しかし、その人やほかの人の話を聞くたび、自分の偏見
や先入観が変わっていくのを感じた。おそらく、自分がマスコミに踊らされていた
だけなのだろうと今は思う。だから、私の考える日中関係の課題とは、相手の国に
対する偏見や先入観、さらには誤った知識を解消していくことだと思う。そうした
中で、お互いが相手の国をもっと知っていけたらと思う。