“鏡の国カンボジア”

 W16 鈴木 将


  〜渡航報告、基礎データ〜

   渡航先:カンボジア(プノンペン・シェムリアップ)
    期 間:2006年6月27日(火)〜7月3日(月)
   旅 費:10万円弱
   為 替:1ドル=4000リエル
   物 価:コーラ=0.4ドル
         ミネラルウォーター=約0.3ドル
       (※プノンペンとシェムリアップでも異なる)
    お世話になったNGO:Japan Lay Missionary Movement

 〜今回のカンボジア訪問にあたって〜

  1.何故カンボジアか?
     ―セミ長が、「俺、カンボジア行こうかと思うんだけど」みたいな事を、ぼそっと云
  い、「俺も行くわ。」とふたつ返事(確か…の話)。理由としては、ゼミ生の多くが訪れて
  いて、話を聞く中で興味が湧いたという点。


  2.今回の旅行の目的とは?
    ―カンボジアでしか出来ないことをし、またカンボジアでしか感じれないものを感じ、
  カンボジアでしか食べれないものを食べる!

  

 
  〜ガッコサボってカンボジアで何をした?!〜

  ●やったこと→・MC(マザーテレサの家)でペンキ塗り
              ・ゴミ捨て山の見学
              ・キリングフィールドの見学
              ・スラムの日本語教室のお手伝い
             ・アンコールワットで子供に遊んでもらう
              ・カンボジア鍋を食す
              ・訳の分からんものを食す
              ・そしてスローライフ。

   「1秒でも多く、この国でしか感じることのできないものを感じよう!」これがこの旅の
 自分なりのテーマの1つ。

   1歩歩く中で、1つの深呼吸で、たったひと言の会話の中で感じれるものを、より多く感
 じる。その時感じたものの答えは、日本に帰ってから探せばいい!という考えの下、その時
 の心の赴くままに行動。

    時にストリート・チルドレンとはしゃぎ、時に大人を笑わせるために体を張り、また時
 にこの国でしか食べられないものを食べた。

    また、その瞬間できると思ったことは全部やった。一人で夜ちょっと散歩してみたり、
 全然言葉なんて分からないのに、向こうの人と会話してみたり、その他もろもろ。

    正直な話、たかが1週間弱の滞在で、カンボジアという国を、文化を理解しようだなん
 て不可能な話だ。それでも、少しでいいから、ほんのわずかでいいから、彼らの文化に、彼
 らの空気に近づきたかった。その先に自分の知らない新しい自分が居る気がして。

  

〜で、カンボジアで何を感じたのさ?!〜

一、自分は日本のコトをよく知らない。
一、何事も人生、「出来るか?出来ないか?」ではなく、「やるか?やらないか?」である。
一、意外と自分の体は頑丈に出来ている。
一、挨拶ほど大切なものはない。
一、笑顔は人を幸せにする。

  今回は人生初の海外旅行であったが、まず感想としては…カンボジアも八王子も大して変
 わらないということ。正直な話、初めての海外でもっと自分が冷静で居られなくなったり、
 本当に困って泣きそうになったり、そんな弱い自分に出会うと旅立つ前には考えていた。 
  しかし、いざ行ってみるといつもの生活と大して変わらない。普段、学校やバイトに割い
 ていた時間を自由に使えるというだけで、精神的な不安は結局一度も生まれなかった。

 言葉が通じない?そんなこと「この人と話したい!」と切に願えば、言葉は分からなくて
 も、コミュニケーションをとり、その理解できない言葉の中で、自分の知っている言葉を探
 し、フィーリングで理解する。

 文化を理解したい?ぢゃぁまず目の前にあるものを食べてみること。目の前にあるものに
 触れてみること。目の前の人と話してみること。自分の感じた「5W1H」を、「好奇心」
 をフルに活用し、何にでも挑戦すること、それによって新しい自分が見えてくる。

  何事も人生、「出来るか?出来ないか?」ではなく、「やるか?やらないか?」であると
 改めて感じた。日本に居る時は、自分のものさしで「できるか?できないか?」を判断し、
 その上で物事を進めていた。しかし、何も「出来ない」状況におかれ、「やるか?やらない
 か?」の選択肢しか目の前に無いとなると、意外とできる自分が居ることに気づいた。


    自分が「できると思ってて」できた事、できなかった事。自分が「できないと思って
 て」できた事、できなかった事。自分の知らない新しい自分にいっぱい出会うことが出来た
 のも、自分にとっては大きな収穫のひとつであった。

  

☆最後に、この旅に誘ってくれたセミ長に感謝☆