室井ゼミナール論文集:第34号


はしがき

本論文集は、室井ゼミナール第19期生の3年次進級論文集である。この学年のメンバーは、ゼミ長を務めた佐野将史君をはじめとする男子5名と女子6名の合計11名である。このうち、佐野将史君がアメリカのSanta Barbara City Collegeに長期留学している。
 本論文集に収めた進級論文のテーマは、「地球の人間開発指数社会の貧困をジェンダーの視点から考える」「携帯電話進化する精密機械」「少年犯罪変化する子供たち」「太る世界」「日本型環境政策」「『遊び』忘れかけられたものたち」「401K個人主義時代へ」「紙意識改革」「戦争責任と償い従軍慰安婦・強制連行問題」「教育の世紀グローバリゼーションの中の開発教育」である。
 19期生もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解し、それぞれ力作であるように思う。
 専修大学に勤めてから、今年で25回目の春を迎えた。私も3回目の「10年一区切り」の時期に入っている。我がゼミのあり方を問う傍らで、ゼミ生たちが自由に飛び回っている。それぞれ、大きく成長して欲しい。

                            20051124日 室井 義雄

                  


              2005年7月:「やる気茶屋」にて)                  


目次

はしがき(室井
義雄) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
I. 地球の人間開発指数
社会の貧困をジェンダーの視点から考えるW14-001山中文章)
II. 携帯電話進化する精密機械W14-035佐藤章典)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
III. 少年犯罪変化する子供たちW14-045吉田 瞬介) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IV. 太る世界(W14-067本村悠紀)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
V. 日本型環境政策(W14-067松平香寿紀)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VI. 『遊び』忘れかけられたものたちW14-079田辺美佳) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VII. 401K個人主義時代へW14-114久保陽) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VIII.意識改革W14-142栗原瞳) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IX. 戦争責任と償い従軍慰安婦・強制連行問題W14-161宮原真希) ‥‥‥‥‥‥‥‥
X. 教育の世紀グローバリゼーションの中の開発教育W14-192小池あゆ子)‥‥‥‥