フィリピン研修

W18 大谷 周平

 期間:2008年8月12日〜8月25日(13日間)
 NGO団体Caring For The Future Foundation
 費用:約16万(内4万円が専修大学からの奨学金支給)
 為替レート:P1(ペソ)=2.5円〜2.65円
 物価:水(500ml)=P7(約20円)、コーラ(350ml)=P18(約45円)、
   外食=
P50〜150(約100円〜350円)、タバコ=P10〜60(約25円〜150円)

 私が行ったパンガシナンの相場であり、マニラとなると少しこれより上がる。
 また日本のように決まった相場は無いようでマニラ内でも差がある(
P1P3)
 程。タバコに関してはフィリピン産のタバコは
P10程度でそれ以外がP30〜
  P60程度。日本のタバコが一番高い。

《概要》

 ・NGO団体(CFF)が主催する、親がいない子、虐待を受けている子、親に唆され
て犯罪を侵している子を引き受ける家(子どもの家)の設備修復や建設を現地の人
と共に行う事が主のワークキャンプ。

 <基本スケジュール>

6:00

起床

6:30

朝食(タイ米におかず1品。ほぼウィンナーに卵)

8:00

Work開始

12:00

昼食(タイ米におかず1品。ほぼ鮎のような魚)

12:30

昼寝

14:00

Work

15:30

Mirienda3時のおやつ(大抵バナナを調理したもの、めちゃめちゃ美味い)

17:00

Work終了

18:00

夕食(タイ米におかず1品。2品で歓喜。ほぼスープか魚)

20:00

Seminar(日本人と現地の人で色々sharing

23:00

就寝

 ・これに加え3日に一度ぐらいの割合でスタディーツアーが組み込まれており、
ダンプサイト(ゴミ山)、マザーテレサ施設、日本軍の基地、防空壕などを見て
回った。

Work

・フィリピンは台風が多く、その被害も大きい。今回は台風による土砂崩れを
防ぐための防壁を造った。石を積み上げ、セメントを作り流し込むという作業を
バケツリレーで行う。ローマ帝国を彷彿とさせるような原始的作業。

 ・道具はスコップのみ。
 ・道具を使わない理由の一つとして、現地の雇用率を上げようとするCFFの計らい。
また費用も機械を使うより安く済むという。

《ダンプサイト:ゴミ山》

 ・一度は聞いた事であろうゴミ山。フィリピンではこのゴミ山で生活をし、
生計を立てている人々(スカベンジャー)が存在する。環境は劣悪で臭いも凄
まじい。故に病気で死ぬ人が多いという。

 ・このような環境に住み働いているなんてよっぽど仕事がないのかな。とい
うような私と同じ印象を持つ人も多いのではないだろうか。しかし、それは先
進国の考えである。平均サラリーマンの1・5倍の収入を得るスカベンジャー。
3人の子を持つ母親に聞いたところ、昔は夫のサラリーだけで生きていけたが
息子の大学進学のために必要なのだという。

 ・このような家族がフィリピンには存在するため、フィリピン人はこのゴミ
山に対して悪いイメージは持っていない。ゴミ山で生活をする人がいなくなっ
たらもっとゴミが増えてしまう、そっちの方が大問題だという。

《感想》

 ・今まではイメージが先行していたのだなと痛感した。やはり現地にいくと
日本にいるよりは一部ではあるがリアルを見る事が出来る。メディアを通じて
描くイメージというのは恐いなと思った。現地にいく事でリアルを垣間見る事
ができたのも得たものの1つであるが、とにかくコミュニケーション力が身に
ついた事を感じる。基本の会話は英語で行うのだが日本人と同じように現地の
人も一度頭で(タガログ語⇒英語)に変換しているようでたまに滅茶苦茶な英
語を言う。もちろん日本人よりも遥かに堪能であるが。子どもたちとなると私
と同じぐらいの英語力と発音である。だから子どもと「話す」というコミュニ
ケーションはあまり取らなかったし出来なかった。だが、子どもと会話出来な
い事など大した壁ではない。ボディーランゲージとカタコト英語で1日中遊べ
た。

 ・色々と考え、学んだ2週間であった。学んで考えるだけで終わるなんてつ
まらない事にならないよう、糧とし身近な事から行動していきたい。