マーシャル諸島共和国スタディツアー

W18 新井 美香
                   

期間:2008年8月22日〜9月1日
■費用:約25万円
NGO団体アジアボランティアセンター(AVC)
■言語:マーシャル語、英語
■為替:1ドル≒112円
物価:水(500ml)=48セント、コーラ(350ml)=85セント、
  紅茶(500ml)=96セント、外食1人分=約5ドル〜20ドル(料理によって異な
る)

<概要>

 ・このスタディツアーでは、マーシャル諸島の人々と触れ合いながら、環境・
  開発・平和について理解を深めることを目的とし、また米国により行われた
  核実験により、故郷や健康を奪われた被爆者の人々に出会い、実際にマー
  シャル諸島が歩んできた歴史について学ぶ。

日程

8/22 中部国際空港→グアム
8/23 グアム→マジュロ着、夕食をかねてNGO団体ERUB(エラブ)の人たちと交流会
8/24 教会の日曜礼拝出席、その後アバッカさん宅で核問題についてのビデオを見る
8/25 マーシャルの端から端までドライブをし、ゴミ集積場・海岸侵食状況視察・ローラ
ビーチを訪問する
8/26 博物館訪問、カヌー体験、NGO団体WUTMI(ウトゥミ)訪問、離島での食料買出
8/27 マジュロ→アルノ(ボート移動)、着後みんなで海水浴、夜にNGO団体YTYIH
(ユ
ーストゥユース)の人たちと交流会
8/28 アルノでフィールドワークを兼ね、ゴミ拾いをする 夜にアルノの人たちと歓迎会
8/29 アルノ→マジュロ。ホテルに戻り、その後買い物に行く。ホテルで夕食
8/30 NGO合同会議に参加する。アルノで仲良くなったビクトリアさんの誕生パーティー
に参加する
8/31 ビクリン島でピクニック。その後空港へ移動。マジュロ→グアム。夕方にグアム着。
夕食時に振り返りミーティング
9/1 グアム→中部国際空港

<マーシャル諸島の抱える問題>

マーシャルは本当に小さい島で、2時間ほどあれば島を1周することができる。
しかし、小さな島であっても、先進国と同じように大きな問題を抱えていた。ひと
つはゴミ問題で、ゴミ処理場が無いためにゴミが町中のいたるところに捨てられて
いた。中でも、海への投棄が後をたたず、海岸がゴミだらけで歩けない場所もあっ
た。
 もうひとつは水不足の問題である。これは特に、離島のアルノのほうが深刻であ
る。アルノでは、雨水が人々の生活用水に使われている。実際にアルノで生活して
みて、水の大切さというものを身にしみて感じた。何をするのにも水は必要であ
り、その水は蛇口をひねればほぼ永続的に出るとは限らない、ということを知った。

・そして、忘れてはならない問題として核問題がある。これは、被爆者の人々に会って話を聞くことで、核の恐ろしさを改めて考えるようになった。核の影響は次世代にも続いていて、いつその影響が出るのかもわからない状況にあると言っていた。
 
 また、核実験が行われた島に住んでいた人は、故郷を追われ、現在もなお故郷の島に帰ることができていない。

<感想>

・初めてのスタディツアー参加だったのでとても緊張していたが、マーシャルの人々の暖かさに触れ、すぐにツアーに慣れることができた。マーシャル諸島はとても自然が美しい国で、素晴らしい人々が住んでいる国でもあるが、抱えている問題はどれも深刻で、解決するのには多大な時間とお金がかかると思った。私に何かできることはないだろうかと考えたが、結局は自分1人では何もできないと感じてしまった。
 しかし、マーシャル諸島のことを日本の人たちに伝えることならできるかもしれないと思った。マーシャルの素晴らしさと抱える問題を通して、もっと多くの人にマーシャルのことを知ってもらいたいと思う。そして、マーシャルの人々が教えてくれた優しさを日本に帰っても忘れずに生活していこうと思う。
・本当に充実した10日間でした。この旅で出会えた全ての人に感謝しています。
Kommol tata!!