はしがき
本論文集は、室井ゼミナール第23期生の2年次進級論文集である。第23期生も多彩なメンバーが揃っており、ゼミ長の平瀬浩一君、副ゼミ長の浅野真希さん及び坂本龍亮君を中心として、よくまとまっている世代である。
本論文集に収めた14名の進級論文のテーマは、「人生のはじまり―『家族』―」「現代の日本における医療事故」「自立から共生としてのジェンダー論」「アダルト・チルドレン―機能不全家族が残したもの―」「教育協力で見るカンボジアとドトールコーヒー」「Biohazard―途上国を襲った悲劇―」「ベトナム戦争が遺したもの―枯れ葉剤の後遺症―」「睡眠」「心に残る一枚の写真―ハゲワシと少女―」「日本の受け入れ態勢からみる難民問題―受け入れ先進国を目指して―」「発展途上国における観光―貧困削減の有効性―」「フランス―ファッションに表れるジェンダーの境界線―」「裁判員制度が目指すもの―私たちが人を裁く時代を前にして―」「売る人・買う人・売られる人」である。
この世代もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解し、それぞれ力作であるように思う。
2008年11月27日 室井 義雄
(2008年2月:片品村「かしや」にて)
目次
はしがき(室井
義雄) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
I. 人生のはじまり―『家族』―(W18-016 平瀬 浩一)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
II. 現代の日本における医療事故(W18-024 新井美香)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
III. 自立から共生としてのジェンダー論(W18-047 太田郷美)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IV. アダルト・チルドレン―機能不全家族が残したもの―(W18-076 早坂香里)‥‥‥‥‥‥‥‥
V. 教育協力で見るカンボジアとドトールコーヒー(W17-123 浅野真希)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VI. Biohazard―途上国を襲った悲劇―(W18-130 高橋静香)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VII. ベトナム戦争が遺したもの―枯れ葉剤の後遺症―(W18-1370 叶 菁)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
VIII. 睡眠(W18-142 小林 直弘) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
IX. 心に残る一枚の写真―ハゲワシと少女―(W18-152 下川美奈子)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
X. 日本の受け入れ態勢からみる難民問題―受け入れ先進国を目指して―(W18-164 安藤徳明)‥
XI. 発展途上国における観光―貧困削減の有効性―(W18-173 坂本龍亮) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
XII. フランス―ファッションに表れるジェンダーの境界線―(W18-209 金田菜緒子 ‥‥‥‥‥‥‥
XIII. 裁判員制度が目指すもの―私たちが人を裁く時代を前にして―(W18-236 山口洋一) ‥‥‥
XIV. 売る人・買う人・売られる人(W18-255 大谷周平) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
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