室井ゼミナール論文集:第26号


はしがき

 本論文集は、室井ゼミナール第16期生の卒業論文集である。第16期の卒業生はもともと11名であったが、米国・ネブラスカ大学での留学を終えて帰国した穐山理子さんが加わり、逆に今年度は、三上浩司君が中国・西安の西北大学、本多健一君が中国・北京の対外経済貿易大学に留学中なので、合計10名の卒業になる。この学年もまた、自由奔放な個性の集団であったが、それをまとめてくれた第16期ゼミ長の伊藤航也君をはじめ、ゼミナール活動を先輩として盛り上げてくれた皆に、礼を言いたい。
 本論文集に収めた第16期生の卒業論文のテーマは、「アメリカ・インディアン大地と共に生きる人々」「ニッポンの愛国心ワールドカップが残したもの」「嘘と成功アンディ・ウォーホルの人生」「甘い蜜中国の地域格差」「現代社会における人間とペット」「ストレス社会に生きる今、自分のためにできること」「日本の洋菓子その歴史と文化」「ダンディズムブランメルに学ぶダンディな男」「泣きたい時心の底にあるもの」「ディズニーランドのSuccess Story秘められた謎の数々」である。
 我がゼミナールのテーマは、<現代世界経済・第三世界・日本社会>であるが、第16期生もまた、その自由さを謳歌してか、各自のテーマは随分と多様である。だが、自分が最も関心を抱く問題に対して深い洞察を加え、自らの存在との因果関係を探るという知的行為こそが大切なのであるという、私の<南無阿弥陀仏>を各人なりに受けとめ、それぞれ力作であるように思う。
 なお、本論文集には、第19期生14名のゼミ応募論文を合わせて載せてある。初心を忘れずに、ゼミナールでの様々な活動をはじめ、学生生活を謳歌して欲しい。

                  2002年12月19日  室井 義雄


           (2002年12月:生田校舎ゼミ39号教室にて)
 

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