室井ゼミナール論文集:第20号


  はしがき

 本論文集は、2000年度室井ゼミナール4年次生の卒業論文集である。第14期生の在籍者数は12名であるが、このうち、ゼミ長を務めた藤野秀樹君が1年間休学してカナダのNiagara Collegeに、また加藤彩さんが本学の留学奨学生としてアメリカのUniversity of Nebraska-Linconに留学しており、この二人の卒業は来年度になる。また、経済学科の王威さんは、オブザーバーとして4年次生の時から室井ゼミに加わった。
 本論文集に収めた卒業論文のテーマは、「菓子ポッキー豆知識」「移行経済圏におけるセーフティーネットの再構築」「化(かわる)」「IT情報技術」「深刻な食料問題」「日本の音楽三つの君が代」「死んだ大地との共生チェルノブイリ汚染大地に生きる」「色の力」「日本人論」「夢分析心理学の夢解釈と夢占い」「男女平等に向けた革命中国における女性問題」である。
 今回もまた、各自のテーマは多様であるが、いずれも自分の生活空間に根付いた作品である。自分が最も関心を抱くテーマに対して、深い洞察を加えるその作業こそが大切なのであるという、私が繰り返してきた<南無阿弥陀仏>を各人なりに理解しているように思う。
 なお、今春に卒業を予定している11名のうち、海老原弘行君が早稲田大学大学院アジア太平洋研究科、王威さんが専修大学大学院経済学研究科に進学する。他の卒業生の多くは社会に出て働くことに成るが、まだ就職先や進学先が決まっていない者もいる。いずれにせよ、それぞれの素敵な笑顔を忘れずに、マイペースを(「ジコ虫」ではなく)保つように。
             
                  卒業生全員による印刷の日:
                2001年1月29日  室井 義雄



               2000年12月:ゼミ室にて


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