ケニア スタディーツアー

W18 坂本  龍亮

 期間:2008年8月18日〜8月27
  費用:29万円(航空券、宿泊費、食費、移動費、寄付金含む)
  為替レート:1KSH(ケニアシリング) 1.63円
  物価:○水1L 40KSH ○コーラ500ml 40KSH 
    ○ビール
500ml(TUSKER) 75KSH ○外食(一人当たり) 50250KSH
  主催団体「キ・アフリカ」
  協力団体:「サイディアフラハ」「ナマンガCBOキラキラ保育園」
       「アフリカと神戸俊平友の会」

<概要>

参加者は私を含め計6名で、主催団体「キ・アフリカ」代表西方毅さんが同行
  してくれた。協力団体の支援先を訪問し、支援先の子供達との交流等を行った。

 ・「キ・アフリカ」というNGO自体は現地に支援先を持っていなく、活動内容は
  日本でのアフリカの文化紹介などで、毎月一回の定例講座でアフリカに関わる
  人々の講演、スワヒリ語講座などを実施している団体である。

 ・しかし、別の一面として「キ・アフリカ」は、現地で活躍する協力団体をサ
  ポートしており、
NGOをサポートするNGOなのでもある。「キ・アフリカ」
  は、ゆくゆくは異なった3団体をまとめ、ハブ役を担おうとしている。

 ・今回のスタディーツアーの開催目的は、若い人達にアフリカを知ってもらうこ
  とであるが、もう一つの目的として
NGO同士の信頼関係の構築や情報交換、
  支援計画などを行うことでもあった。

日付

行程

宿泊先

8/18

21:45 羽田発 関空

機内

8/19

ドーハ 12:45 ナイロビ着 その後、ホテルへ

YMCA

8/20

キベラスラム視察 (神戸先生と共に) ジラフセンター

YMCA                     

8/21

サイディアフラハ訪問 子供達と昼食、交流、イベント参加

YMCA

8/22

キテンゲラ散策 病院訪問等 その後、ナマンガへ移動

ナマンガ リバーホテル

8/23

キラキラ保育園訪問 歓迎を受ける 子供達と昼食、交流

ナマンガ リバーホテル

8/24

アンボセリにてサファリ 夕方、サバンナに沈む夕日を見る

アンボセリ ソパロッジ

8/25

ナイロビへ移動 地球のおへそリフトバレーを見に行く

YMCA

8/26

マサイマーケットにて買物 その後、空港へ 15:00 ナイロビ発

機内

8/27

ドーハ 関空 21:00 羽田着


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<感想>

初めてのアフリカへの訪問であり、見るもの全てが新鮮であった。特に広大な
  大地には圧倒させられた。キリンやシマウマが普通に歩いているし、
360度どこ
  を見渡しても地平線だなんて、日本ではまずない光景だろう。そして、夜の星
  空はプラネタリウムそのものだった。

 ・8月のケニアは寒い乾季にあたって、気温は日中でも23℃程度でとても過ご
  し易く、夜になる
  と
10度近くまで下がるのでトレーナーを着ないと寒い。
 ・また、ホテルの部屋には虫が多く、蚊帳を使っても蚊は侵入してくるし、ベッ
  トに住むダニや南京虫に体中を刺され、虫にはかなり悩まされた。

  ・私が訪問したキベラスラムは東アフリカ最大と言われていて80万人近くが住ん
  でいるといわれている。キベラスラムでは、昨年度のケニアの暴動の影響が色
  濃く残っており、燃やされた家や、レイプ被害によって
HIVに感染した少女達
  が、
NGOが建てた病院に通院している姿を見受けられた。昨年度のケニアの暴
  動の原因として、キクユとルオという2つの民族間の対立があり、暴動以降、
  民族同士が仲良くしていくために、キベラスラム内ではコミュニティーの形成
  が盛んになり、コミュニティー間で分担して掃除をしたりと、スラムの住民が
  一丸となって衛生面の改善への取り込みが見受けられた。

  ・ナイロビを離れると、マサイの人々が動物を引き連れて歩いていたり、伝統的
  な生活をしているところを見ることができた。しかし、そんな伝統的な生活を
  しているマサイの人々が、自分達で作ったアクセサリーを強引な程までに売り
  つけてきたり、自分達と一緒に写真を取らせてやるから金をくれなどと、一番
  お金に執着していると感じた。伝統的な生活をしているマサイの人達が貨幣経
  済に飲み込まれてきているように思い、ショックだった。

 ・今回の旅で一番印象的だったのは子供である。ケニアの子供達は非常に人懐っ
  こく、歩いていれば、みんなが
how are you?と声を掛けてくるし、車に乗ってい
  ても手を振ってくる。大人もしょっちゅう話しかけてくるし、ケニアの人々の
  温かさを常に感じることができた。

 ・しかし、そんな気分を吹き飛ばすかのように、私達が車での移動中、道路を塞
  いでデモをしている集団と遭遇した。車は全て端に避け、ドライバーも非常に
  動揺した様子をしており、昨年の暴動の件もあるため、非常に怖かった。暴動
  は収まったと言われているが、ケニアの情勢は依然として不安定の中にあると
  実感した。

 ・今回の旅では、ケニアで活躍するさまざまな日本人と出会った。それぞれ考え
  方は違うが、みんながみんな、さまざまな思いを持ってケニアに関わってい
  る。その人達のさまざまな生き方が、私にとって非常に刺激になった。

 ・私は、ケニアで会った全ての人々、全ての事から、言葉では言い表せられない
 大きな何かを得たような気がする。